第13話の前半、最も視聴者の胸を締め付けたのが、首都ウルガの雑踏で乃木と野崎がすれ違うわずか4秒間のシーンだ。野崎が胸ポケットから覗かせた黄色いハンカチ。シーズン1でも印象的だったあのアイテムが、今回はまったく異なる危険な意味を帯びて画面に映し出された。
一見するとただの偶然のすれ違いだ。だが、映像をコマ送りで確認すると、乃木の指先が野崎のジャケットの袖口に2回、かすかに触れている。モールス信号で「F・A・L・C・O・N」を示すこの指触。別班が極秘に進める対テロ作戦の開始信号に他ならない。野崎の表情が一瞬だけ硬直したのは、彼が乃木の意図をその場で看破した動かぬ証拠である。