2026年現在、東京メトロ半蔵門線および直通各線ではホームドアの設置と運用が定着し、転落事故や接触事故のリスクは大幅に低減した。安全性の観点からは極めて大きな進歩であることは疑いようがない。
しかし、運行のスムーズさという観点からは新たな課題も浮き彫りになっている。ホームドアの開閉動作には、車両のドア開閉に加えて確実な安全確認シーケンスが挟まるため、1駅あたりの絶対的な停車時間が従来よりも数秒長くなる。さらに、ドアに傘や鞄が挟まった際のセンサー感知による再開閉作業は、ホームドアと車両ドアの双方で発生するため、一度のトラブルによる遅延時間が従来よりも拡大しやすい傾向にある。