陽が落ちた後の静まり返った車両基地に、漆黒の車体と鮮やかなライトが浮かび上がる――。現在、大人の鉄道ファンを虜にしているのが、夜間限定で開催されるプレミアム撮影会だ。
昼間の賑やかさとは一転、参加人数を数十名程度に絞り込んだ静寂の中でイベントは進行する。かつて日本中を駆け抜けたブルートレインのヘッドマークを付け替える演出や、現役を退いた名車のパンタグラフを上げてライトを点灯させる演出には、息をのむような緊張感と感動が漂う。参加費が数万円に及ぶ高額ツアーでありながら、「一生モノのカットが撮れる」と予約が殺到。静かな夜空にシャッター音だけが響き渡る空間は、極上の趣味の時間を提供している。