山手線を降りて日暮里中央通りに足を踏み入れると、独特の熱気が肌に伝わってくる。店頭に山積みされた「1メートル100円」のワゴンセールから、1メートル数万円もする極上のシルクや高級ウールまで、ありとあらゆる布地が視界を埋め尽くす。
この街がここ数年で爆発的な進化を遂げた理由は、単なる「安売り街」から「インスピレーションの源泉」へと脱皮したことにある。特に欧米やアジア圏からのインバウンド客の増加は著しい。自国では手に入りにくい高品質な日本製コットンや、繊細なプリント生地を求めて、バイヤー顔負けの量を取り置きしていく外国人旅行者の姿は、いまや日暮里の日常風景だ。