十八番の焼き場は、まるで精密に計算されたステージのようだ。猛烈な火力を誇る銅板の上で、職人たちは一瞬の隙もなく手を動かし続ける。生地を注ぎ、具材を散らし、溢れ出た生地を手際よく丸め込んでいく。そのスピードと正確さは、長年の修行と研鑽の賜物だ。
焼き上がりの瞬間を見極め、表面が黄金色に輝いた瞬間に舟(器)へと盛られる。ソースのハケがすっと走り、マヨネーズが綺麗なラインを描き、踊る鰹節と青のりが天に舞う。目の前で完成する工程を見つめる客の目は輝き、受け取った瞬間のズシリとした重みと熱気が、食欲を最高潮へと高めていく。