週末の練習試合ともなれば、グラウンド周辺にはプロ野球12球団のスカウト陣が集結する。バックネット裏でスピードガンとビデオカメラを構えるプロの視線は熱い。視線の先にいるのは、将来のドラフト候補として名を連ねる沖縄尚学の投手陣だ。
「沖縄のピッチャーは体幹が強く、マウンド度胸がある。特に沖縄尚学の系譜を引く投手は、大舞台になればなるほど力を発揮する魅力がある」。某球団のベテランスカウトはそう評する。地元メディアも連日のように彼らの動向を報じ、県民のボルテージは高まるばかりだ。沖縄特有の口ずさまれるエイサーの応援歌が甲子園に響き渡る日を、誰もが心待ちにしている。