都市型台風の恐怖は、単なる大雨にとどまらない。
台風の東側に入る関西エリアでは、南からの暖かく湿った空気が猛烈な勢いで流れ込む。これが「吹き寄せ効果」を生み出し、満潮時刻と重なることで大阪湾沿岸の潮位が一気に跳ね上がる。防波堤を越える高潮は、ウォーターフロントの再開発エリアや地下街へ容易に侵入するリスクを孕む。
ビル群が立ち並ぶ梅田や難波の都心部では、ビル風と台風本来の暴風が合成され、看板の飛散や街頭設備の損壊が相次ぐ懸念がある。1本の折れた街路樹が送電線を断ち切り、数万世帯が突如として漆黒の暗闇に取り残される光景は、もはや他人事ではない。