今回のストーリーで特に評価が高いのは、彼らの「無償の愛と無邪気な悪意」のバランスだ。正義のヒーローではない。かといって冷酷な悪人でもない。ただ大好きなボスのために突き進み、結果として世界を大混乱に陥れてしまう無計画さが、観客に強烈な解放感を与える。
何かと「正しさ」や「効率」が求められがちな今の時代。目の前の欲求に素直で、何度失敗してもケラケラ笑っているミニオンたちの姿は、どこか救いのようにすら映る。失敗すらもエンターテインメントに変えてしまう生き様が、スクリーンのこちら側に元気を与えてくれるのだ。