実際にイベント会場を訪れると、そこには他では見られない異様な光景が広がっている。幼い子供たちは本気で怯え、親の後ろに隠れて泣き叫ぶ。しかし、その親たちは笑顔でスマートフォンを掲げ、シャッターチャンスを逃すまいと必死だ。
「最初はトラウマにならないか心配でしたが、噛まれた後はなぜか子ども自身が自慢気なんです」と、札幌市から家族で訪れた父親(34)は苦笑い混じりに話す。頭を噛まれると「縁起が良い」「健康に育つ」という都市伝説的なありがたみすら生まれつつあり、もはや単なる恐怖の対象を超えた存在となっている。