「俺たちは血液だ 滞り無く流れろ 酸素を回せ 『脳』が 正常に働くために」
作品を代表するこのあまりにも有名なスローガンは、黒尾のキャプテンシップの本質を見事に象徴している。チームの主頭脳である孤爪研磨の思考を止めないため、自らを含めたコート上のメンバーを「酸素を運ぶ組織」と定義した。力で引っ張るオラオラ系の主将とは対極にある、完全なプロデューサー的思考だ。
チームメイト一人ひとりの心理状態を正確に把握し、必要な場所に必要な言葉を投げかける。時には挑発し、時には包み込む。その心理的アプローチの巧みさは、現代のビジネスにおける組織マネジメントやコーチングの視点からも高い関心を集めている。