公的データや各種身体計測調査を総合すると、成人日本人女性の平均的な体型像が浮かび上がってくる。しかし、年代ごとに分解して数値を直視したとき、意外な事実に直面する。
日本人成人女性のトップバスト全国平均は、約84.0cmから85.5cmのレンジに収まる。これを世代別に見ると、明確な推移が確認できる。
・20代:トップバスト 約82.5〜83.8cm / アンダーバスト 約68.0〜69.5cm
・30代:トップバスト 約84.0〜85.5cm / アンダーバスト 約70.0〜71.5cm
・40代:トップバスト 約85.5〜87.0cm / アンダーバスト 約72.5〜74.0cm
・50代以降:トップバスト 約86.5〜88.5cm / アンダーバスト 約74.5〜76.5cm
一見すると「年齢を重ねるほどバストが豊かになっている」ように錯覚しがちだ。だが、ここには身体構造の大きなカラクリが存在する。加齢に伴うトップ数値の増加は乳腺組織の発達ではなく、肋骨まわりの厚みの変化や背中・脇への脂肪の蓄積、そしてデコルテのそげや下垂による肉の横広がりが要因だ。
さらに衝撃的なのは、フィッティング現場における自己申告と実測値の乖離である。各種調査において、実に約7割以上の女性が「間違ったサイズのインナーを着けている」というデータが報告されている。大半がアンダーバストを実際より緩く見積もり、トップバストを自己流で平面的に測った結果、本来のカップサイズより1〜2サイズ小さいブラジャーを選び続けているのだ。