「アニメーションは演技である」とは、ディズニーの黄金期から受け継がれる教えだ。ズートピアのキャラクターたちに命を吹き込むには、眉、瞳、そして口元の微細な連動が鍵となる。
ジュディを描く際のポイントは、大きく開かれた瞳と耳の動きだ。ウサギの耳は単なるパーツではなく、感情を代弁する「第三の眉」として機能する。警戒したときはピンと直立し、落ち込んだときは後ろへ折れ曲がる。これに対し、ニックのチャームポイントは半目の瞼と斜めに上がった片眉、そして口角の上がった不敵な笑みだ。瞳のハイライトの入れる位置ひとつで、ニック特有の「底意地は悪いが根は優しい」という複雑なニュアンスを表現できる。