肉を野菜と一緒にただ煮込んでいないだろうか。それは非常にもったいない。肉の美味しさを最大化するには、煮込む前に「強火で焼き色をつける」プロセスが絶対に欠かせない。
フライパンで肉の表面にしっかりとした焦げ目(メイラード反応)をつける。この焦げ目こそが、深いコクと香ばしさの正体だ。肉を取り出した後、フライパンの底に残った茶色い焦げ付きを、少量の水や白ワインでそぎ落とす「デグラサージュ」を行う。この旨味が溶け出した液体を煮込み鍋に加えることで、ルーだけでは絶対に表現できない立体的な味わいが生まれる。