店内でも異彩を放っているのが、充実したアナログレコードコーナーだ。数年前からの世界的なレコードブームは一時の流行に終わらず、2026年の今、すっかりライフスタイルの一部として定着した。ここでは昭和歌謡の名盤から最新のシティーポップ、世界的に評価が高まる90年代ジャパニーズ・ヒップホップのオリジナル盤まで、目を見張るライナップが揃う。
レコードの針を落とす動作、ジャケットの大きなアートワークを愛でる贅沢。デジタル配信のストリーミングに慣れ親しんだ10代や20代にとって、この物理的な重みを持つ音楽メディアはむしろ新鮮に映る。ジャケットを手に取り、じっくりと裏面のライナーノーツを読む客の姿は、この場所が世代を超えた音楽の総合案内所であることを物語っている。