日本国内で深刻化する空き家問題。これこそが、地面師たちにとっての巨大な「草刈り場」となっている。地方だけでなく、都心の超一等地にも所有者が亡くなったまま放置されている土地や、相続登記が未了の物件が数多く存在する。管理が行き届いていない土地は、地面師にとって格好の獲物だ。
彼らは登記簿謄本を調べ上げ、所有者の家族構成や健康状態まで徹底的に調査する。そして、所有者が長期間現地を訪れていないことを確認すると、一気に計画を実行に移す。近隣住民も「新しい買い手がついたのか」程度にしか思わず、不審に思わない。この盲点を突いた犯行が後を絶たない。