長寿と吉兆の象徴である「鶴」と「亀」。一見するとめでたい動物たちが「滑った」という奇妙な表現についても、様々な検証がなされている。「滑った」は「統べた(天下を納めた)」の暗号であるという歴史ロマン的な解釈もあるが、不気味さを増すのは「首が跳ね落ちた」とする処刑場説だ。
鶴の長い首と、亀の甲羅から出た首。どちらも刀で容易に切り落とされる情景を暗示しており、罪人が白州で正座させられ、背後に立つ介錯人の刀が振り下ろされる瞬間を描写しているというのだ。鶴と亀が「統べた(倒れた)」とき、処刑が終わる。そう考えると、周りを囲んでぐるぐると回り、最後に背後に立つ人物の正体を当てる遊び自体が、処刑のシミュレーションのように見えてこないだろうか。