ブロッコリーの蕾は、小さな花芽が数百から千個以上も集まった複雑な構造をしている。この密集したスペースは、畑で育つ過程で小虫や微小な泥が入り込みやすい格好の隙間となる。浅い水流で表面を洗うだけでは、奥に入り込んだ汚れを押し出すことは不可能に近い。
そこで圧倒的な効果を発揮するのが「ボウル水浸け法」だ。大きめのボウルにたっぷりと水を張り、ブロッコリーの茎を持ちながら房全体を水中に沈める。そのまま15分から20分ほど放置するだけで、乾いた蕾の奥に水が少しずつ浸透し、隙間に閉じ込められていた空気とともに虫や汚れが浮き上がってくる。
浸水中に時折、茎を軸にして水中で優しく揺らすのがコツだ。水流のゆらぎによって蕾が開き、奥のゴミがスムーズに水中へ放出される。力任せに振ると繊細な蕾が潰れてしまうため、あくまですくい上げるような力加減を意識したい。