カットに入る前の「準備」と「ブロッキング(髪のブロッキング分け)」こそが、仕上がりの完成度を9割決定づけます。雑誌『CLASSY.』のセルフカット特集でも強調されているように、余分なサイドの髪を巻き込んで切ってしまうトラブルを防ぐためには、正確なエリア分けが欠かせません。
まず用意すべき道具は、文房具用のハサミではなく「ヘアカット専用のハサミ」、目の細かい「コーム(クシ)」、そして髪をしっかり固定できる「ダッカール(ヘアクリップ)2本」です。切れ味の鈍いハサミは毛先を押し潰して枝毛の原因を作り、ラインを歪ませます。
次に、最も重要な美容師直伝ブロッキング方法の手順です。
1. 黒目の外側のラインを意識する: 前髪として下ろす幅は、基本的に「左右の黒目の外側」を結んだ幅に設定します。これより外側まで広げすぎると顔が大きく見えてしまいます。
2. 頭頂部から三角形(デルタゾーン)を正確に取る: 頭頂部から前髪の生え際に向かって、奥行き3〜4cm程度の二等辺三角形を作ります。この三角形が小さければ軽いシースルーバングに、深ければ重厚感のあるクラシックバングになります。
3. サイドの髪を完全に隔離する: 耳にかけるだけではカット中の頭の傾きで髪が落ちてきます。ダッカールを使って、前髪以外のサイドとトップの髪を後方へ完全にブロッキングして固定します。