生涯にわたって一度も結婚しない人の割合を示す指標として長く使われてきたのが「生涯未婚率(現在は統計上『50歳時未婚率』と表記)」です。50歳時点で未婚の人はその後結婚する可能性が統計的に極めて低いことから算出されるこの数値は、日本の家族形態の劇的な変容を如実に示しています。
1970年時点における50歳時未婚率は、男性が約1.7%、女性が約3.3%と、ごく一部の人に限られた選択肢でした。ところが、最新の統計値では男性が約28%〜30%、女性が約18%〜20%に達しています。実に男性のおよそ3人に1人、女性の5人に1人が50歳時点で未婚のまま人生を歩んでいる計算です。
さらに国立社会保障・人口問題研究所の将来推計によると、今後もこの数値が急激に低下する見込みはなく、2030年代に向けて男性の3人に1人以上が生涯独身となる未来が現実味を帯びています。結婚を人生の必須イベントと捉える意識は薄れ、「独身であり続けること」が一般的な人生設計の選択肢として完全に定着しました。