日本のホットケーキ文化を形作ってきた製粉メーカー各社は、この二つの概念をどう整理しているのだろうか。業界の代表格である森永製菓の公式見解を紐解くと、明確なライン引きがなされていることがわかる。
同社の定義によれば、ホットケーキとは「小麦粉、卵、牛乳、砂糖などを混ぜて焼き上げた、厚みがあり甘くてふんわりした甘味系のもの」を指す。一方のパンケーキは、「砂糖を使わず、食事に合うように塩味を効かせたものや、甘さ控えめで薄手のもの全般」と区分されている。
つまり、日本市場における実質的な境界線は、「おやつとして単体で完結する甘い厚焼き」か、「料理の主食としても成立する甘さ控えめの薄焼き・多目的生地」かという用途の差にあるのだ。