中央自動車道(上り線)における最大の難所、それが東京都と神奈川県の県境にそびえる小仏トンネル手前のエリアだ。週末の午後ともなれば、山梨県側の大月ICや上野原IC付近まで車列が伸びる光景は珍しくない。この現象の最大のトリガーとなっているのが「サグ部(下り坂から上り坂へ切り替わる凹部)」である。
ドライバーは下り坂からゆるやかな上り坂に差し掛かった際、視覚的な錯覚によって勾配の変化に気づきにくい。アクセル開度がそのままだと無意識のうちに車速が落ち、車輪の転がり抵抗が増して速度低下を招く。これに慌てた後続車が車間距離を詰めてブレーキを踏み、そのブレーキランプの連鎖反応が後方へと波及して、最終的に完全な停止状態へと至るわけだ。さらに小仏トンネル手前で車線幅が狭まる印象を与えることも、ドライバーに心理的なブレーキを踏ませる要因となっている。