「理念だけでは動かない。財源と制度、そして現場の意識が三位一体にならなければ、支援策は絵に描いた餅になる」
かつて大臣室で向き合った巨大な官僚組織と、地方自治体との間の温度差。彼女が真っ先に挙げたのは、制度の複雑化がもたらす支援の「目詰まり」だ。申請主義の壁に阻まれ、本当に困窮している家庭へ届かない現実。幾度となく直面したそのもどかしさが、現在の活動の原動力になっているという。
予算の拡充だけでは解決しない構造的問題。保育現場の慢性的な人材不足や、地域ごとの子育てインフラの格差。これらは単なる数字の比較ではなく、生活者の切実な悲鳴だ。行政の縦割りをいかに打破するか。理念の提示から実装へのフェーズへと移るなかで、真価が問われている。