彼らの運命を決定づけたのは、バラエティの鬼才であり稀代のエンターテイナー・中居正広のプロデュースだった。中居が授けたデビュー曲『棚からぼたもち』は、従来の洗練されたJ-POPとは真逆を行く、超高速の合いの手と自虐的なリリックが詰め込まれた異色作だった。
「カッコつけるな、本気を出せ」。中居が突きつけた要求は過酷だった。音程が外れてもいい、汗だくになってもいい、とにかく全力で爪痕を残せという教え。それは、かつてSMAPというモンスターグループを牽引し、バラエティ界を制覇してきた中居自身の血の通ったism(イズム)そのものだった。4人はその遺伝子を必死で喰らいつき、泥臭い精神で己の殻を破り捨てていった。