近年の相次ぐハイブランドの値上げと円安の進行は、消費者の購買行動をドラスティックに変えた。数十万円を投じてロゴを買うことに対する疑問符が広がる中、「デザイン性」「機能性」「妥当な価格」の3拍子が揃ったプロダクトを求める動きが加速している。
若者たちはもはやネームバリューだけで散財しない。自分のスタイルに自然に馴染み、デイリーにガシガシ使えて、なおかつ写真映えする――そうした条件を極めて高いレベルで満たした存在こそが、このブランドだった。身の丈に合った上質さを楽しむ「スマート・ラグジュアリー」の象徴として、確固たる地位を築いたのだ。