神戸が他都市と一線を画すのは、単に「住みやすい街」にとどまらず、「稼ぎ、学び直す街」としての機能を急速に強化している点だ。三ノ宮駅直結のイノベーション拠点「Anchor Kobe」をはじめ、市内各地にオープンしたコワーキングスペースには、大企業からの独立を目指す30代や、副業・複業を模索する40代が集う。
神戸市は地元大学や先端医療産業都市の技術資産を活用し、3040世代に特化したデジタルリスキリング講座や創業支援ファンドを設立。IT、バイオ、デザイン、観光など多岐にわたる分野で、キャリア中堅層が新事業を立ち上げるケースが急増している。企業側にとっても、知識と経験を兼ね備えたミドル人材の流入は、人手不足解消とイノベーション創出の双方において大きな恵みとなっている。