世界的な原材料費の高騰やエネルギー価格の上昇は、個人経営のパン屋にとっても死活問題だ。多くの店が値上げやサイズダウンを余儀なくされる中、ここでは価格以上の価値を提供することに徹底的にこだわってきた。
単に価格を据え置くのではなく、製造プロセスの無駄を徹底的に削ぎ落とし、直接仕入れによって中間コストを削減。得られた利益はすべて素材の質向上とスタッフへの還元に充てられている。「本当に美味しいものを、誰もが納得できる適正な価格で届ける」。この当たり前で最も難しい哲学を貫く姿勢が、消費者の深い信頼を勝ち取っている。