沖縄尚学のベンチ裏には、かつての精神論だけに頼る高校野球の姿はない。選手たちのユニフォームの下には最新のウェアラブルセンサーが装着され、投球の回転数やバットの軌道がリアルタイムで数値化されている。
1999年の選抜優勝投手であり、現在は指揮官としてチームを率いる比嘉公也監督は、このデジタルデータの活用について「数字は選手を縛るためではなく、グラウンド上で迷いを無くすためにある」と語る。エース投手が繰り出す145キロ超の直球と、ミリ単位で変化する変化球の組み合わせは、相手打線のデータを徹底的に分析した結果生まれた戦略的回答だ。