午前8時にプレーボールがかかる第1セッションと、陽が傾く17時に始まるナイターセッション。この2部制の定着は、選手のみならず観客や運営にも大きな変革をもたらした。最も危険な昼下の時間帯、球児たちはクーラーの効いた室内練習場や宿舎で体を休め、次戦に向けたミーティングに集中する。
「以前なら7回あたりで足がつったり、思考がまとまらなくなったりしていた。いまは9回裏でも頭がクリアだ」。大会に出場する強豪校のエースはそう口を揃える。過酷さの演出ではなく、最高のパフォーマンスの追求へ。真夏の聖地は、持続可能なスポーツの場へと明確な脱皮を果たした。