「光を増やす」取り組みが進化する一方で、不要な人工光を削ぎ落とす「光の適正化」もまた、現代ジャーナリズムが追うべき重大なテーマだ。過剰な夜間照明は昆虫や鳥類の生態系を破壊し、人間の睡眠の質を脅かす「光害」として国際的な問題となっている。
日本国内でも、2026年に入り夜空の暗さを保護する「ダークスカイ保護区」の認証を目指す自治体が相次いでいる。深夜のネオンサインを自動減光するAI街路灯の普及や、上空への光漏れを防ぐ遮光フードの設置が進んだ結果、かつて都会の空から消えた天の川を取り戻す地方都市が増え始めた。必要な場所に必要なだけの光を灯す――これこそが、令和の都市政策に求められる知恵である。