タンパク質(P)、脂質(F)、炭水化物(C)の比率を示すPFCバランス。アプリで細かく管理する人が増えた一方で、数値合わせに没頭するあまり「食の質」を落としてしまうケースが後を絶たない。
同じ200キロカロリーでも、加工食品の油脂から摂る200kcalと、アボカドや青魚から摂る200kcalでは、体内での代謝プロセスがまったく異なる。不飽和脂肪酸(オメガ3やオメガ9)を豊富に含む良質な脂質は、細胞膜の柔軟性を保ち、慢性炎症を抑えて代謝機能を高める働きがある。数字という記号にとらわれず、食材そのものが持つ生体利用価値を見極める目が求められている。