盛岡競馬場のダートコースは、地方競馬で唯一の左回り1周1400メートルという贅沢なレイアウトを持つ。その中で行われる1200メートル戦は、向正面の奥深くからのスタートだ。最初のコーナーまでの距離が長いため、ポジション争いは想像を絶するスピードに達する。
前半3ハロンを33秒台前半で飛ばす逃げ馬がいるかと思えば、その猛ペースを死んだふりでやり過ごし、最後の直線で一気に呑み込む差し脚を持った刺客も潜む。限界を超えたスピード性能と、最後の最後に試されるタフさ。その両方を兼ね備えた馬だけが、勝利の美酒を味わうことができる。