山手線の全30駅の中で、長年にわたり乗車人員数が最下位を争ってきた事実は意外と知られていない。だが、この「小ぢんまりとしたサイズ感」こそが、現在の不動産市場や都市計画家の間で熱い視線を浴びる最大の理由になっている。
上野駅まで徒歩圏内であり、秋葉原や東京、品川へも乗り換えなしで一直線。2026年代半ばから続く都心部のマンション価格高騰に伴い、利便性と価格の「歪み」が生じていたこのエリアに、目ざといデベロッパーや個人投資家が一斉に押し寄せた。かつての怪しげな歓楽街というイメージは影を潜め、いまや都心で働く単身者や共働き世帯にとって「隠れた最有力選択肢」として浮上している。