では、どこまでが自分で対応可能なエリアなのだろうか。専門家が示すラインは非常に明確だ。
「自分でやっていい範囲」は、1階の手が届く範囲にある小さなひび割れの応急処置や、サッシまわりのピンポイントな補修に限られる。脚立に乗らなければ届かない高さや、2階以上の作業は絶対に行うべきではない。毎年のように発生するDIY作業中の転落事故は、一瞬の油断から重大な怪我につながっている。
また、すでに室内に雨漏りが発生している場合や、サイディングボード自体が反り上がったり割れたりしている場合は、コーキングで塞ぐこと自体が逆効果になる。内部に溜まった水分の逃げ場を失わせ、木造構造を腐らせる「サイレント破壊」につながるため、直ちに専門業者による詳細な構造診断を受けるべきだ。