紫式部によって描かれた『源氏物語』第十帖「賢木(さかき)」の巻。光源氏と六条御息所が切ない別れを告げた場所として描かれるこの地は、1000年以上の時を超えて今なお人々の想像力を掻き立てる。古典文学の歴史的背景を知って訪れるファンは後を絶たない。
特に近年は、古典作品の多言語ガイドやAR技術を用いたデジタル展示の試みが一部で導入され、若年層や海外からの来訪者にとっても物語の世界がより身近なものとなった。秋には敷地内の小柴垣が赤やくすんだ黄色に染まり、作中の物悲しくも美しい抒情詩的な世界観を完璧に再現してくれる。