厨房から漂う香ばしい匂いの正体は、特製の薪窯でじっくりと火を入れられた赤身肉だ。イタリア各地の郷土料理をベースにしつつも、2026年の食文化のトレンドである「軽やかな後味と深い旨味の両立」を見事に体現している。
とりわけ看板メニューである手打ちタリアテッレは、噛むほどに小麦の芳醇な風味が広がる逸品だ。数時間かけて煮込まれたラグーソースは重たさを一切感じさせず、ハーブの爽やかなアクセントが余韻を心地よく引き締める。クラシックな技法を重んじながらも時代の一歩先を行く発想が、一口ごとに新鮮な驚きをもたらしてくれる。