「早く直したい」という焦りから、やってはいけないNG行動をとってしまう人が後を絶たない。プロの仕立て屋やリペアショップが口を揃えて注意を促すのが、過剰な力による破壊だ。
特に危険なのが、ペンチを使ってスライダーを力任せに潰すこと。金属は一度硬化すると折れやすくなるため、強すぎる圧力をかけると「パキッ」と音を立ててスライダー自体が粉砕してしまう。ペンチを使う際は、ミリ単位の手応えを感じながら慎重に少しずつ締めるのが鉄則だ。
また、潤滑油として機械用の「5-56」などのスプレーオイルを衣類に直接吹きかけるのも危険だ。生地に取れない油シミが残ったり、変色や悪臭の原因になったりする。衣類には必ず固形石鹸やリップクリーム、あるいは衣類専用のシリコンスプレーを使用することを徹底してほしい。