広大なフィールドと先進の実験設備を兼ね備えた応用生物科学部では、少子高齢化や気候変動に晒される日本の農林水産業を劇的に変革するアグリテック実証が加速している。ドローンを用いた精密リモートセンシングや、AIを活用した作物生育予測・自動病害虫検知システムなど、現場密着型のデータサイエンスがすでに広大な実験圃場で日常的に運用されている。
地域特産のブランド化支援から、環境負荷を最小限に抑える循環型農業モデルの構築まで、研究のターゲットはきわめて現実的だ。「いかに効率よく美味しいものを作るか」という従来の農学を超え、「地球環境と調和する食エコシステムをどう創出するか」という大きなビジョンへ。学生たちは在学中から自治体や地元企業と泥にまみれてタッグを組み、自らの研究が社会を動かす確かな手応えを掴んでいる。