世界的な「ダークスカイ(暗い空)運動」の高まりは、日本の夜景観にも無視できない影響を与えている。ただ無暗に街を明るく照らすことは、生態系への悪影響や星空の喪失、さらには市民の睡眠障害を引き起こす光害として批判の対象となりかねないからだ。
そこで注目を集めているのが、下方向への照射に特化した遮光ライティングや、深夜帯における調光システムの自動化だ。街としての華やかさを保ちつつ、上空へ漏れる無駄な光を極限までカットする取り組みが全国で本格化している。夜の暗闇を悪とみなすのではなく、暗闇があるからこそ光が際立つという真の美的感覚が、日本の都市設計に定着しつつある。