世界的な銀(シルバー925)原価の高騰と人件費の上昇を受け、ここ数年で国内の店頭価格は大幅に引き上げられた。かつて数万円で購入できた定番のリングやチャームも、今や易々と手が出せる金額ではない。普通なら顧客離れが起きてもおかしくない局面だ。
しかし、現実は真逆だった。店舗の棚は常に品薄状態で、店頭に並ぶや否や完売するアイテムが後を絶たない。需要が供給を圧倒的に上回る歪みな構造が、所有欲を極限まで煽っている。「お金を出せばいつでも買える」という現代ラグジュアリーの常識を、彼らはあっさりと崩してみせたのだ。