週末の旗艦店周辺を訪れると、そこには異様なまでの熱気が立ち込めている。開店数時間前から形成される行列は建物の周囲をぐるりと取り囲み、警備員が慌ただしく誘導に追われる。
「SNSで見て絶対に来たかった。映画で見たあの大きなドーナツを実際に手に持った時の重量感に感動しています」と語るのは、都内から訪れた20代の女性客だ。また、かつてロサンゼルス留学中に本店へ足繁く通っていたという40代の男性は、「一口食べた瞬間にLAの景色が頭に浮かんだ。この大ざっぱに見えて計算し尽くされた甘さは本物」と目を輝かせる。ボックスを抱えて店を出てくる客の表情には、一様に満足気な笑みが浮かんでいた。