今年の連休期間中、東京駅や羽田空港の混雑率は過去5年の平均と比較して異例の平準化を見せた。大きな要因は、主要なIT企業や製造業が相次いで導入した「ワークシェア・余暇最適化制度」だ。従来のようにカレンダー通りの休日に全社員が一斉に休むのではなく、各自が前後の週へ柔軟に休日をスライドさせる仕組みが急速に普及した。
「以前なら5月3日から5日にかけてピークを迎えていた移動の波が、4月下旬から5月中旬にかけて見事に分散しました」。大手交通会社の運行管理担当者はそう分析する。交通機関の負荷が軽減されただけでなく、宿泊施設の価格高騰も大幅に緩和。結果として、観光地の満足度向上という副産物まで生み出している。