今年の敦賀気比が誇る最大のアドバンテージは、レギュラー陣と控え組の境界線が見えなくなるほどの層の厚さだ。背番号1を背負う絶対的エースを軸に、センターラインを固める捕手と遊撃手の守備力は、全国屈指の完成度を誇る。
特筆すべきは、ベンチ入り20名全員が複数のポジションを極めて高いレベルでこなすユーティリティ性を備えている点だろう。相手投手の継投や試合展開に応じた柔軟な選手起用が可能であり、終盤の勝負どころで繰り出される代打・代走の切り札は対戦校にとって脅威そのものだ。長丁場となる甲子園のトーナメントにおいて、このベンチの奥深さは計り知れない武器となる。