春の函館を象徴する五稜郭公園。星形の城郭を埋め尽くす約1,500本のソメイヨシノが咲き誇る時期に合わせ、今年は完全リニューアルされたライトアップ演出が始動した。水面に映し出される光の波紋は、まるで時代をタイムトラベルしているかのような錯覚を覚える。
日中の可憐なピンク色から一転、陽が落ちると水盤と堀の周囲には幻想的な光の回廊が出現する。最新の環境配慮型ライティングと空間音響が重なり合い、史跡の歴史的価値をより一層引き立てる構造だ。地元商店街と連携した夜間限定の和菓子屋台も登場し、五稜郭タワーからの見下ろし視点と地上からの見上げ視点の双方で、立体的な春の宴を楽しめる。