2026年度の総合型選抜において、出願書類のコピペや生成AIによる文章作成に対する大学側の見極めは極限まで精緻化された。どれほど洗練された志望理由書であっても、客観的な事実や本人の汗の匂いが感じられなければ、即座にはじかれる。評価の命運を分けるのは、志願者自身が泥臭く現場へ足を踏み入れ、何に葛藤し、どう手を動かしたかという「一次情報の熱量」だ。
ある合格者の高校生は、地元の過疎地域における高齢者の移動難民問題に着目。既存のオープンデータとローコードツールを組み合わせて過疎地専用のオンデマンド配車プロトタイプを自作し、自治体や住民を巻き込んで実証実験まで完走していた。知識のストック量ではない。「現場で仮説を立て、打ちのめされながらも改善を繰り返したプロセス」こそが合否を決定づける。共通しているのは、圧倒的な当事者意識と行動のスピード感だ。