流行語大賞年間大賞に輝いた関係者や舞台は、現在どのような軌跡を辿っているのでしょうか。
カメルーン代表のキャンプ地となった中津江村は、2005年の平成の大合併によって大分県日田市の一部となりました。しかし、あの2002年に生まれた絆は消えていません。村営グラウンドは現在も「カメルーン広場」として親しまれ、村民とカメルーン共和国との文化交流や支援活動は世代を超えて継続されています。村の顔として全国に知られた坂本休元村長は政界を引退した後も、地域づくりと国際交流の象徴的存在として敬意を集めました。
一方の「タマちゃん」は、多摩川を離れた後、鶴見川や荒川など関東各地の河川に出没を繰り返し、2004年春頃に埼玉県志木市の荒川で目撃されたのを最後に姿を消しました。野生動物を追い回す過熱取材や見物客のモラル問題、住民票交付をめぐる行政の是非など、タマちゃんブームが残した議論は、メディアリテラシーや野生動物との共生を考える上での重要な教訓として語り継がれています。