仕上げの塗装によって、100円の素材はアンティーク家具のような重厚感を放ち始める。水性ステインで木目を生かしたブラウンに染め上げる手法や、オールドワックスを布で擦り込んで使い込まれた風合いを出す技法が定番だ。さらに、あえて下地にダークカラーを塗り、上からホワイトの塗料を重ねた後に角を削る「シャビーシック加工」を施せば、フレンチカントリー調の表情も思いのままに作れる。
単なる既製品の模倣にとどまらず、手持ちの廃材や空き瓶と組み合わせて新たな価値を与えるアップサイクル (Upcycling)の精神こそ、このムーブメントの核心だ。既製品を買って消費する生活から、安価な素材に手を加えて自分だけの空間を育てる暮らしへ。パレットDIYは、持続可能でクリエイティブな住まい方の象徴となっている。