大手3社の店頭を定点観測すると、各ブランドの製品開発における明確な思想の違いが浮かび上がってきます。かつては「安かろう悪かろう」と評されることもあった100均の文具類ですが、現在は用途や読者のライフスタイルに特化した住み分けが進んでいます。
ダイソーの圧倒的な強みは、なんといっても「入り数の多さと網羅性」です。一般的な新書判や文庫判のOPP製クリアカバーは1パックあたり10枚前後封入されており、コミックス全巻を一気に保護したいコレクター層から圧倒的な支持を集めています。
対するセリアは、デザインと質感に重きを置いています。特にSNS等で定期的に話題となる合皮素材の製品は、100円均一とは思えないシボ加工や落ち着いたカラーリングが施されており、電車内やカフェで表紙を隠したい読書家の定番アイテムとして定着しています。
キャンドゥは、推し活や同人誌文化に寄り添ったニッチなサイズ展開が際立ちます。厚手の軟質クリアタイプなど、長期保管時の安心感を重視した仕様が充実しています。