現在の100円ショップにおけるフラワーコーナーの充実ぶりは、かつてのイメージを根底から覆す。各社がしのぎを削るアーティフィシャルフラワーのラインナップには、ブランドごとの明確な個性と強みが色濃く反映されている。
業界最大手の株式会社大創産業(ダイソー)は、圧倒的なスケールメリットを活かしたボリューム感とバリエーションが武器だ。大輪のピオニーやバラ、長さのあるユーカリの枝ものなど、ベース作りに欠かせない主役級の花材が豊富に揃う。花びらの質感に凹凸を施したリアルなアイテムも多く、ダイナミックな束感を作りたいときに重宝する。
対する株式会社セリア(Seria)は、トレンドに敏感な層から絶大な支持を集めている。くすみカラーやアンティーク調のニュアンスカラーに定評があり、そのまま束ねるだけでパリの路地裏にある花屋のようなシックな世界観が立ち現れる。小花やドライフラワー風の繊細なテクスチャーに強みを持つ。
株式会社キャンドゥ(Can Do)は、季節の移ろいを捉えた限定コレクションや、個性的なリーフ類、アクセントになる実ものなどのセレクトが巧みだ。これら3社の特徴を理解し、1つの店舗で完結させずに複数店舗の花材をミックスして買い集めることが、既製品感を消し去る最初のステップとなる。