なぜ、親たちはこれほどまでに手作り作品にこだわるのか。その背景には、近年高い注目を集めるモンテッソーリ教育の考え方がある。幼児期における「指先は第二の脳」という教えの通り、つまむ、通す、引っ張る、引っ掛けるといった手指の運動は、脳の前頭前野を強力に刺激する。
『はらぺこあおむし』のストーリー構造自体が、穴に指を入れたり食べ物を順に並べたりする要素に満ちている。市販の知育玩具では補いきれない細かな難易度調整を、親が子どもの成長に合わせて施せる点こそ、ハンドメイド・DIYならではの強みと言えるだろう。