ダイエットの成否は、根性や気合ではなく厳密なエネルギー収支の計算で決まります。脂肪組織は純粋な脂質だけでなく約20%の水分を含んでいるため、体脂肪1kgを燃焼させるには約7,200kcalの消費が必要です。1ヶ月(30日)で純粋な体脂肪を3kg減らすケースを想定すると、以下の計算式が導き出されます。
7,200kcal × 3kg = 21,600kcal(月間目標)
21,600kcal ÷ 30日 = 1日あたり約720kcalのマイナス収支
1日720kcalの赤字を食事制限だけで賄おうとすると、成人女性の平均的な摂取カロリー(1,800〜2,000kcal)から3分の1以上を削り取ることになり、空腹感で日常生活に支障をきたします。賢明な選択は、「食事でマイナス500kcal、日常の活動量・運動でマイナス220kcal」と負荷を分散させる手法です。
以下の表は、短期間で3キロ減を目指す際の代表的な3つのアプローチを比較したものです。体脂肪率を確実に落とし、リバウンドを防ぐ観点から各手法の費用対効果を検証しました。
基礎代謝量は、一般的な成人女性で約1,100〜1,250kcal、成人男性で約1,400〜1,600kcalです。摂取エネルギーがこの基礎代謝量を下回ると、生命維持のために筋肉がアミノ酸へと分解され、脂肪燃焼エンジンそのものが縮小してしまいます。「摂取カロリーは基礎代謝量を絶対に割り込ませず、活動代謝(TDEE)との差分でアンダーカロリーを作る」ことが、体脂肪率を綺麗に落とすための大原則です。